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中国再び 5日目

12月29日(金) −10℃の世界

朝6時過ぎに起床。一人早く起きてしまったので、延々と続く平原の風景を少し眺めていました。朝焼けがなんともいえず綺麗です。

車窓

7時5分。定刻どおり哈尓濱(ハルビン)駅に到着。
ズボンの下には2重のタイツ。Tシャツ/長袖シャツ/タートルネックシャツ/セーター/フード付パーカー/コートの重装備に身をつつみ、ホームに降り立つ。
寒い。息をすると鼻の中が凍るのです。マイナス何度なのだろう。

ハルビン駅

とりあえず、タクシーでロシア建築が残る中央大街に向かう。
インチキタクシーだったらしく、距離が短いのに20元(340円)と言ってきた。
ヨメと高いよなぁとぶつぶつ話していたら、10元(170円)にまけてきた。
油断してメーターを倒すのを確認し忘れていたのを、ちょいと反省しました。

中央大街

観光するにも寒いので、少し暖かくなるまで、マックに逃げ込む作戦に。
7時30分から営業で、7時35分に店に入ったのだが、客どころか店員もいなかった。
mamasaruはビックマック、ヨメはフィレオフィッシュを注文。
忘れてしまったが、結構いい値段だったと思う。

マック

10時を過ぎて、少しは暖かくなっただろうと思い、中央大街を散策することに。
ハルビンは、19世紀末に帝政ロシアが松花江をさかのぼって、街を開拓し、20世紀になると、ロシアのみならず、ヨーロッパや日本からも商社が進出し、国際都市としても発展していったそうです。
中央大街は、ハルビン随一の繁華街として発展し、石畳の両側にロシア建築がまだまだ残っています。

バロック建築の教育書店は、当時は松浦洋行(※)の建物として、使われていたそうです。
※洋行…商会の意味
そして、至る所にロシアのみやげもの屋がありました。
日本語の露西亜とは、全然違う漢字なんですね。

松浦洋行 ロシアの店

ウェディングドレスの店も何軒かありました。このドレスは、リボン以外は日本でも着る人がいるかな。
真っ赤で派手なドレスもありました。

ウェディングドレス

通りには、氷のオブジェも至る所に置かれています。
オリンピックが近いこともあり、マスコット『福娃(Frinedlies)』が種目を演じているものが多かったです。
太陽はサンサンと輝いているのに、オブジェは全く溶けません。
氷りに触ってみても、むしろあたたかい。じわじわとハルビンの寒さが襲ってきてるようです。

氷まつり 氷りまつり2

歩いているうちに、松花江そばのスターリン公園にたどり着きました
ここでは巨大な氷のすべりだいが造られていて、川岸まで降りることができます。

では、ここで写真を撮ろうとした時に、トラブル発生!
寒さのために電池が機能しなくなり、mamasaruのデジカメが使えなくなってしまった。
氷点下しかわからないが、恐るべしハルビンの寒さ!!
というわけで、ここから昼食まで、寒さに耐えたヨメのデジカメによる写真です。

スターリン公園

この滑り台は、5元(85円)払って降りられます。すごい急角度。
中国語で多分、「足はぴったりくっつけろ!」「しっかり持て」と言われて背中を押され、あっという間に下に降りていった。

氷の滑り台

ソリ代わりの袋。結構スピード出ます。

袋

mamasaruのカメラはダウンしたけど、もうちょっと寒さに耐えられそうなので、聖ソフィア教会も訪れました。

ハルピンの代表的な欧風建築物のひとつで、ギリシア正教の教会。1907年に帝政ロシアの兵士の軍用教会として創建。その後も拡張工事が行われ、1932年に現在の姿になったそうです。
53.35メートルの高さがあるけど、周りが商店ビルに囲まれているので、突然歴史ある建物が目の前に表れてびっくりします。

日本では暮れも押し迫る時期だけど、まだまだクリスマスな雰囲気です。

聖ソフィア教会

装飾が細かくて、重厚感抜群。

聖ソフィア教会2

15元(255円)で、教会の中にも入ることができます。
最後の晩餐も飾られていました。

天井 室内

外に出てから1時間半。
寒さもきつくなってきたので、昼飯を食べることにしました。
「東方餃子王」なる店で、餃子3つと豆腐、茄子の料理を注文。飲み物はもちろんビール!

ハルビンは、都市別ビール消費量が世界第3位。
地元ビールメーカー「哈尓濱碑酒」の純生がでてきました。

餃子 餃子2

きのこ、コーンの水餃子と焼き餃子とビールが良く合う。
餃子はグラムあたりか、一皿あたりで値段が変わります。 焼き餃子を注文している人は、やっぱり少ないようです。
そして、予想と微妙に違う、凍り豆腐と茄子の素揚げが出てきた。
全部で68元(1,156円)でした。

餃子3

外に出ても寒いので、中央大街で見つけたウォルマートで買い物をすることに。
ケーキが大量に売ってました。見た目はすごい綺麗だけど、ヨメ曰く味はイマイチだそうです。

ケーキ

水産コーナーでは、スッポンも売ってました。3級で68元(1,156円)、1級で108元(1,836円)。甲羅の色が違うけど、味も違うのかな。
ピータンもおそろしいほど山積みで売っていた。
ここで、お茶と哈尓濱ビールを購入しました。ビールは1本3元(51円)と激安です。

すっぽん ピータンの山

買い物が終わったら、シャングリラホテルで早々にチェックインしました。
少し贅沢して、ちょっとグレードの高い部屋で予約。
専用ラウンジでチェックインできたり、飲み物のサービスがあるなど、もったいないぐらいでした。

ホテル 室内

部屋に入ったら、すぐに風呂に入って、冷えた体をリフレッシュ。
部屋にシャワーしかないヨメにとっては、湯船に浸かれるのは実に4か月ぶりだそうです。
たいそう喜んでました。

少し休んで、暗くなったら、兆麟公園の氷まつりに行く予定でした。
でも、外を見て気がついた。
昼は、なんとなく松花江の先に見えた建物が…。

昼の松花江

日が暮れるにつれて、派手に電飾されて光っていたのだ。
地球の歩き方でも、ハルビンはあまり紹介されていないのだが、氷まつりが有名だという情報が断片であった気がする。
兆麟公園の氷まつりが、それかと思っていたのだけど、もしかしたら、今見ているのが本当の氷まつりかもしれない。

夜の松花江

ハルビンまで来て、見るからにすごそうな氷まつりをほっておくわけにはいかない。
さっそく、会場に行ってみることにしました。

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